続 毎日がギャンブル 2006 3 1

 2月23日に、「毎日がギャンブル」という記事を書きました。
「どんなにチャートの形がよくても、
米国株式市場が急落すると、問答無用という形で、翌日は、大幅安で始まります。
 逆に、どんなにチャートの形が悪くても、
米国株式市場が大幅上昇すると、翌日は、大幅高で始まります」。
 こういうことを書いたら、意外な意見がありました。
空売り派、つまり信用売りが得意な人たちも、「毎日がギャンブルだ」と言うのです。
 日足が25日移動平均線を割り込んだ。
そして、日足の形も、下ひげのない陰線で終わりそうだ。
これは、明日は、大幅安になると思って、信用売りをすると、
米国株式市場が大幅上昇して、翌日は、大幅高で始まってしまう。
 まるで、日足チャートが役に立たない。
だから、「毎日がギャンブルだ」と言うのです。
 どうやら、買い方も、売り方も、毎日、ギャンブルをやっているようです。
株式市場は、お上公認のカジノか。

毎日がギャンブル 2006 2 23

あるサラリーマンから聞いた話を書きましょう。
(ケース1)
お昼過ぎに株価を見たら、堅調だった。
3時近くになって、もう一度、株価を見てみると、下落していた。
「まずいな」と思いつつ、迷っているうちに、午後3時の大引けが近づいていた。
「ええい、今夜の米国株式市場に賭けよう」と思い、そのままにした。
 夜、家で、日足チャートを見ると、上ヒゲが、かなり長い。
「これは、本当に、まずい。明日は、ダメだ」と思い、がっくりきて、寝る。
 翌朝、米国株式市場を見てみると、大幅高だった。
持ち株も、大幅高で始まった。
男は、「賭に勝ったぞ」と思った。
(ケース2)
午後、株価を見たら、堅調だった。
しかも、パソコンで、日足チャートを見ると、非常に、よい形だった。
「これならば、もっと上がる。利益確定は、早すぎる」と思った。
「明日も、いけるぞ」と思いながら、帰りの電車に乗った。
 ふと、電車の中で、不安に襲われる。
「もし、今夜の米国株式市場が、急落したら、どうしよう」。
翌朝、ニュースを見てみると、案の定、不安は的中し、
米国株式市場が、大幅に下落していて、持ち株も、大幅安で始まった。

 このサラリーマンの場合、一勝一敗なので、損はしなかったけれど、
後味の悪い思いをしたそうです。
 もし、ケース1で、賭に負けていたら、
つまり、米国株式市場が、下落していたら、ゼロ勝二敗となっていたところです。
 もう、こんなギャンブルのような値動きは、止めにすべきです。
株式投資が、運不運に左右されてしまい、「毎日がギャンブル」になります。
 輸出比率が高い企業ならばともかく、
純粋に「国内産業のみ」の企業は、米国株式市場に関係ないはずです。
 これでは、ギャンブル好きの人はともかく、
普通の人は、株式市場に対して、リスクを感じるでしょう。
結局、株式市場に残るのは、ギャンブル好きの人だけなのか。



































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